日本胃癌学会では、胃がん治療を行う、消化器内視鏡専門医、消化器外科専門医、薬物療法専門医、そして、これらの診療を支える病理細胞診専門医が常駐し、協力して診療に当たれる施設を全国に認定しました。
我が国の胃がんに対する治療成績は世界一です。胃がんに対する治療は、内視鏡による切除、外科手術、そして抗がん剤や免疫治療などの薬物治療です。これらの治療を組み合わせて治療していく集学的治療が重要です。
近年の医療の進歩によりこれらの治療は非常に高度化・複雑化しており、それぞれの専門的知識のある専門医が必要となってきています。さらにこれらの専門医がチームで協力して患者さんの治療を行っていくことが重要と考えています。
このような背景のもと、厳しい条件をクリアした認定施設Aとそれに準じる認定施設Bを合わせて、全国で約400施設が認定されました。
まだまだ、全国を網羅する配置はできていませんが、患者さんにおかれましては、治療施設やセカンドオピニオン施設を選択する場合の判断基準とし活用していただければ幸いです。
日本胃癌学会施設認定制度 委員長
藤原 義之